天水球
梅雨の季節になりました
貴女お変わりないですか?
そんな言葉で始まる手紙は
雨に打たれて 萎れてる
遠距離でするレンアイなんて
そんなに綺麗なものじゃなく
いつも私の一方通行
まるで古い アナログ無線
あなたの鼓動が聞きたくて 心は空を駆けるけど
その想いに 身体がついていかない だから・・・
小さな子供みたいに
雨の残した水溜り蹴って
飛び散る水の粒の中に
夏の虹と 遠いあなたの笑顔を見るよ
雨が続くこんな日々は
退屈ばかり部屋に溜まる
瞳閉じて雨音聞いて
思い出の扉 開けよう
アルバムの最期に載せられた
寄せ書きの文字が目に入る
あなたが残した言葉は
今も変わらず 残ってる
変わらない何かが欲しくて いろんな記憶探るけれど
見つからずに 何時も泣いている そして・・・
幼いあの頃のように
空に自分の影刻んで
夏の風を背に受けたなら
空を飛べる 翼が生えると信じてる
壁に掛かる写真の中で 笑ってるあなたと私
それだけが これからも変わらない 真実(ほんと)・・・
梅雨の雨が止んだなら
あなたに手紙を書こう
雨を見ながら書き足した
拙い言葉を 空に掛かった虹に乗せて
夏の風と一緒に 手紙を読んで遠くから
あなたが ここへ来る事を 信じてる・・・
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