彷徨う願い
どれだけ手を伸ばしても 届かないものがある
どれだけ背伸びをしても 触れられないものがある
届く方法を 触れる方法を 叶える方法を
探して 探して 探し続けて
路探した分だけ 方法を見つけては
探した分だけ 失敗に終わる
世界の果てまで 歩いてみても
一番遠い街に 足を運んでも
探しているものには 会えない
探しているものは 見つからない
探しても 見つからない 大切な――
こんなに触れてみたいのに
こんなに届けてほしいのに
風は何も言ってはくれない
空は何も映してはくれない
そして 世界が沈黙に包まれる
もしも この命が果てる前に
最期に一つだけ 願いが叶うならば
一目だけでもいい アナタに会いたい
見たこともない 大切なアナタに――
胸の奥底にある 遠い記憶が覚えている
美しく 愛しい アナタを求めて
今日も 沈黙の世界を 彷徨う
永遠に 救われる事のない 罪の魂の 願い
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