<αの行方> 第一話
<心の行方> 治安維持軍特別高等警察課、総合部隊長の役職を手に入れた。 女性としてその役職に就けたのは過去まだたった一人しかいない。 私で二人めになる。 なぜその役職にまで辿り着きたがったのかと問われ …
作品集メイン。
幻想的な詩からネタ系小説まで。
<心の行方> 治安維持軍特別高等警察課、総合部隊長の役職を手に入れた。 女性としてその役職に就けたのは過去まだたった一人しかいない。 私で二人めになる。 なぜその役職にまで辿り着きたがったのかと問われ …
<鍵の行方> ほこりっぽくて、サボテンの多い町だった。 なんとなく車を転がして道を進み、空腹感を覚えて車を降りてみると、そんな場所に居た。 どのくらい遠くに来てしまったんだろう。 ここの町の名前もわか …
<ナミダの行方> 小さな合図があった。風の音に微かに紛れる口笛の鋭い響き。私が耳に障る、不快な音だと言ってから、ユナはそれを合図に使った。確かに私にはかなり不快な音になるから、寝ていても気付ける。他の者は大 …
<花の行方> 由利菜・サイダルは痣や痩せ過ぎが治るまでかくまわれた。 そして、ヒクリの極秘調査のため一人任務に就いていたという事にして、堂々とまた戻ってきた。 父上の配慮のたまもの。 天下の治安維持軍 …
我が輩はゴキブリである。種類はチャバネ、名前は……あるわけがない。 我が輩は、東京は田園調布のあるお宅の台所に居候している。生まれたときから母親の顔さえ知らず、孤独に育ってきた。食事をするにも、寝るにも、飛ぶに も、 …
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